デイサービスって料金はいくらかかるの?介護保険の豆知識
それではデイサービスを利用する際、どのくらい料金がかかるのか説明していきます。
デイサービスも要介護認定が要支援か、要介護かで料金は違ってきます。
まず要支援の方は、訪問介護と同様、利用回数に制限があります。
要支援1の方は週1回まで
要支援2の方は週2回まで
そう決まっています。
それでは要支援の方がデイサービスを利用する際の料金について説明していきます。
要支援1の方
週1回利用 1,679円/月
要支援2の方
週2回利用 3,441円/月
になります。
この料金は半日型のデイサービスでも、1日型のデイサービスでも同じ値段です。
1日型のデイサービスの場合、昼食代で1回700円程かかります。
それ以外に加算というものが存在します。
例えばリハビリのため、専門的な人員が配置されている場合
運動機能向上加算 229円/月
専門的な人員がいなくてもリハビリの教育を受けた職員が配置されている場合
生活機能向上グループ活動加算 102円/月
など別途料金が必要になります。
それではよし子さんが要支援と判定された時、どのようにデイサービスを組んでいくか考えてみます。
訪問介護でも記述しましたが、よし子さんの身体状態で、要支援の判定になるのはあまりないと思いますが、蓋を開けてみなければ介護度はわかりません。
しかし、要支援1の判定はまずないと考えられるので、要支援2、つまり週2回利用する方向で考えます。
よし子さんにはお風呂の介助が必要なので、半日型ではなく、1日型のデイサービスを利用してもらいます。
それだと、家のお風呂に入らず、職員介助で安心してお風呂に入ることが出来ます。
そうすることで、智子さんのいない平日の中の2日は、デイサービスに行き、部屋の中で失禁をしていたり、転んでいる事もなくなります。
要介護認定を受ければ、例え要支援でも、訪問介護やデイサービスを組み合わせて使うことが出来ます。
例を挙げると
月曜日 デイサービス
火曜日 訪問介護
水曜日 訪問介護
木曜日 デイサービス
金曜日 訪問介護
このような1週間の予定を立てれば、平日誰かの目がよし子さんに届く事になり、失禁していたら替えてもらい、転んでいても、早期発見出来るようになるのです。
それでは料金になります
・介護保険料の3,441円
・昼食代700円を利用回数分(デイサービス毎違いますので利用時はご確認を)
・加算(今回は運動機能向上加算をつけます)
では、1ヶ月週2回、月9回利用したとして
3,441+700×9+229
=9,970円
デイサービスの料金がかかります。
これだけでもいいのですが、例のように訪問介護に週3回入ってもらうと
3,794円かかりますので
9,970円+3,794円で
13,764円1ヶ月かかる計算になります。
※この料金は要支援2で、週2回デイサービスを利用し、訪問介護を週3回利用した金額です。
それでは要介護と判定された時の料金を説明したいと思います。
訪問介護同様、要介護の場合は、1週間に何度も利用できます。要支援の場合は1ヶ所のデイサービスしか利用できませんが、要介護の場合は、いくつものデイサービスを利用できます。
私の担当している方は、3ヵ所のデイサービスに通っている方もいます。
要支援では1ヶ月定額制でしたが、要介護の場合は1回いくらの計算になります。
そして何時間利用するかでも、料金は変わってきます。
要支援の場合、なぜか半日型でも1日型でも料金は同じでしたが、要介護に判定されると料金は全く変わってきます。
半日型デイサービス
要介護1 403円/回
要介護2 406円/回
要介護3 518円/回
要介護4 575円/回
要介護5 633円/回
上記が半日型デイサービスの料金です。
介護保険サービスはデイサービスなど家から出るサービスは、介護度が上がるほど料金は上がります。
訪問介護、訪問看護など家に来てくれるサービスは、介護度は関係なく料金は一定です。
それでは1日型デイサービスの料金を記載します。
7時間以上8時間未満の場合
(朝9時~夕方16時30分)
要介護1 657円/回
要介護2 776円/回
要介護3 900円/回
要介護4 1,023円/回
要介護5 1,146円/回
上記が要介護の方の1日型デイサービスの1回の利用料金です。
よし子さんにはお風呂の介助が必要なので、デイサービスでお風呂に入れてもらうと、別途料金がかかります。
入浴料金 51円/回
安いですね。
訪問介護だと、お風呂の介助が1回1時間で404円と説明しました。
それに比べるとかなりお得です。
なぜかというと、多分ですが、デイサービスというのは、本当の目的は入浴ではなく、他者との交流、引きこもり予防が目的だからかな?
そう思います。
なので、半日型デイサービスで入浴対応してくれるのはほとんどありません。
入浴が目的のデイサービスとなってしまうからです。
要支援の場合は入浴料金は発生しません。
それは謎です。
そういっても、デイサービスを利用している人のほとんどが入浴目的です。
1日預かってもらい、お風呂も入れてくれて、ご飯も出る。
そういうことで、介護保険を申請する方は、デイサービスを利用したい本人、またはさせたい家族が多いです。
お年寄りを自宅のお風呂に入れるということは、大変なことなんだなぁと感じます。
そして昼食代、おやつ代が別途掛かります
この料金は若干ではありますが、デイサービス毎に違いますので、お確かめください。
大体700円位なので、
もしよし子さんが要介護1と判定された場合
利用料657円+お風呂代51円+昼食代700円が1回の料金となります。
つまり
657+51+700=1,408円
が1回の料金ということになります。
入浴を例に挙げると訪問介護利用で
404円
デイサービス利用で
1,408円
この方法で、お風呂の問題は解決します。
(わかりづらいので説明すると、デイサービスは51円お風呂料金が掛かると説明しましたが、お風呂だけ入って帰る事はできません。必ず利用料を払うことで、お風呂に51円で入れてくれるということです)
それでは利用回数ですが
要支援の場合は、最高でも週2回しか利用できませんが、要介護の場合は、そういう制限はありません。
週に何度でも行けます。
ただ、要介護にも利用限度額がありますので、要介護1の場合は、週に4、5回が限度と考えてください。
お風呂は週2回は入ってほしいと思いますので、1ヶ月9回利用と考えると
1,408円✕9回=12,672円
1ヶ月掛かることになるのです。
ちなみに週3回利用するとすると
1,408円✕13回=18,304円
1ヶ月かかると考えてください。
繰り返しますが、この料金は要介護1の料金です。介護度が上がっていくと、その分利用料金が上がっていきます。
これらを踏まえ、1週間の予定を立てます。
要介護に判定されると、選択肢が無限大に増えます。
毎日デイサービスに行かせてもいいですし、逆に週1回は訪問介護で自宅のお風呂に入れてあげたい。
そう考える事も出来ます。
ただ、よし子さんの場合、家にはあまり金銭的余裕がない。
そして家の中で転んでいても日中誰もいないので、出来れば見守りをしてほしい。
この2点は非常に重要です。
そのため、デイサービスを週2~3回利用することを考えながら、1週間の計画を立てます。
例1、週2回デイサービス利用
月曜日 デイサービス
火曜日 訪問介護
水曜日 訪問介護
木曜日 デイサービス
金曜日 訪問介護
例2、週3回デイサービス利用
月曜日 デイサービス
火曜日 訪問介護
水曜日 デイサービス
木曜日 訪問介護
金曜日 デイサービス
※土日は智子さんの仕事は休みで、智子さんまたは旦那さんがよし子さんの介護をするという仮定で。
という1週間の計画を立てます
利用料金を計算すると
例1の場合
デイサービス料金
12,672円
訪問介護料金
255円✕13回=3,315円
結果
12,672+3,315円
=15,987円
1ヶ月介護のお金がかかることになります
※忘れていましたが、料金は別にリハビリ代や処遇改善加算といって、別途職員さんの給料になるお金がかかるので、若干上がります。
例2の場合
デイサービスの料金
18,304円
訪問介護料金
255円✕9=2,295円
結果
18,304+2,295円
=20,599円
1ヶ月の料金がかかることになります。
それ以外
もし月~金曜日まで毎日デイサービスを利用した場合
1ヶ月平日が23回あった場合
1,408✕23
=32,384円
1ヶ月介護のお金がかかることになります。