髙木 友ニ

ケアマネジャー兼小説家です

キヌガサさん (老人医療の過ち)

 

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特別養護老人ホームとは、正式には介護老人福祉施設という。基本的には寝たきりの人が入所できる施設

 

要介護3以上でないと入所はできない。しかし現状では、安く入所できる点などで、希望者が多く、ほとんどの特別養護老人ホームは入所待ちの人が100人越えは当たり前

 

そのためか、要介護3では、ほとんど入所対象にはなりません。最低でも要介護4から入所の対象になるのが現実です

 

では、要介護4、5とは、どのような身体状態の方が認定されるのでしょうか?

 

それは完全に寝たきりであること

 

寝たきりで、排泄はおむつ、認知症の方はだいたい、要介護4、5に判定されます

 

つまり、特別養護老人ホームで生活されている人はほとんどの人、いや、ほぼ全員の方が寝たきりなのです

 

私がまだ介護現場で働いていた時、忘れられない方がいました

 

その話をしようと思います

 

 

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私の勤める特別養護養護老人ホームに一人のおじいさんが入所されていました

 

名前は衣笠さん、私の中でそのおじいさんのことを、鉄人と心の中で呼んでいました

 

衣笠さんは珍しい名字で、今は亡き、元広島カープの鉄人衣笠祥雄さんと同じ

 

日本プロ野球記録、2215試合出場した方と同じようにこの方は、鉄人だと私は思っていました

 

いや、ここにいる衣笠さんは、プロ野球選手、鉄人衣笠より鉄人なのです

 

その理由は既往歴。つまり今までどのような病気を患ってきたのか。それがすごい種類なのです

 

まず60代で胃癌、70代で肺癌、心筋梗塞、80代で脳出血、胆石、胆管炎、80代後半で脳出血の再発。90代で前立腺癌、心不全誤嚥性肺炎、大腿骨骨折

 

それ以外でも基礎疾患として、糖尿病、高血圧、腎臓病、、尿管結石、認知症・・・

 

衣笠さんはそれらの数えきれないほどの、大病を乗り越え、現在の年齢98歳まで生きています

 

そして、私の勤める特別養護老人ホームにいるのです。

 

これらの病気を乗り越えて生きてきているのです。この人を鉄人と呼ばず、誰を鉄人と呼ぶのでしょうか?

 

ただ、身体状態は寝たきりで、話しかけてもほとんど反応はありません

 

5年ほど前に胃瘻の手術をしており、ご飯はこの5年間食べれていません

 

寝たきりのため、1日中ベッドの上での生活をしています

 

当時私の上司の介護主任が、

 

「せっかく98歳まで生きたんだから、みんなで力を会わせて100歳まで生きてもらいましょう」

 

何て意味のわからないことを言っていました。

 

まだ介護を始めたばかりの私にとっては

 

この状態であと2年も生きなくてはならないのか・・・地獄だな

 

私は心の中ではそう思いましたが、決して口には出しませんでした

 

衣笠さんは、3ヶ月に1度、必ず誤嚥性肺炎になり、病院に入院しました

 

胃瘻でご飯を全く食べていないのに、どうして誤嚥性肺炎になるんだと不思議に思う方もいると思いますが

 

本人の唾液、痰や胃液の逆流で、誤嚥性肺炎になってしまうことがあるそうです

 

入院するとき、私は衣笠さんと会うのは最後かな、年齢や体力を考え、いつもそう思いました

 

しかし、衣笠さんは2週間ほどすると、何事もなかったこのように退院してくるのです

 

本当に鉄人だ

 

退院してくる度に、私はそう思わずにはいられませんでした

 

衣笠さんには一人娘がいました。週に1度は必ずここを訪れ、洗濯物を取りに来たり、顔を見に来ていました

 

娘さんといっても年齢は70代後半。足が悪く、歩く時は足を引きずりながら歩いていました

 

娘さんはお見舞いに来ると、衣笠さんに必ず話しかけます。

 

認知症が進んでしまっている衣笠さんでしたが、娘さんの事はわかるようで、娘さんが顔を出すと、声にならない声を出して、娘さんに話しかけていました。

 

内容はほとんどわかりません。

 

でも施設職員が、何度も話しかけても、全く反応すらしない状態でしたから、娘さんの事は絶対わかっていたのだと思います。

 

このような状態になってしまうと、家族の事も忘れてしまう。そんな認知症の人が多いのに・・・

 

その、声にならない声を聞くたびに、やはり衣笠さんは鉄人だ

 

そう私は思いました。

 

娘さんが、なぜ足を引きずるように歩いているかというと、10年程前まで、衣笠さんを自宅で介護していたそうです。

 

ただ、男性は年を取っても体重が重く、介護が大変。数年が経過した時、腰椎すべり症になってしまい、強い腰の痛みが、襲うようになってしまいました。

 

もう、その頃の衣笠さんは脳出血の後遺症で、ほとんど今の状態と同じように、寝たきりの生活だったといいます。

 

長い介護生活が、娘さんの腰を蝕んで行ったのでしょう。しかし、衣笠さんの介護のため、強い腰痛を我慢してしまった結果、手術をしても、あまり回復せず、足を引きずるような歩き方になってしまったそうです。

 

その話を娘さんから聞いたとき、私は驚きました。

 

衣笠さんは、10年以上前から、寝たきりの生活を送っている方だったのです。

 

子供が生まれ、小学校3年生になっているその膨大な時間を、ベッドの上だけで過ごしているというわけです。

 

介護主任の

 

「衣笠さんは、あと2年で100歳。それまで頑張って介護していきましょう」

 

という言葉は、娘さんの話を聞くと、余計違和感を感じてしまうのです。

 

脳出血脳梗塞くも膜下出血などの脳血管疾患は、とても恐ろしい病気です。

 

脳の細胞が壊死してしまうと、体の半分が動かなくなってしまいます。

 

ベッドから起きられない、歩けないから始まり、言葉がうまく話せない、視界の半分が見えなくなる。ご飯が食べられなくなる。性格が変わり怒りっぽくなる。

 

娘さんは、脳出血の後遺症で、怒りっぽくなってしまい、時折暴力を振るわれる事があり、それが介護している中で、腰痛より辛かったそうです。

 

何度か娘さんとお話ししているうちに、仲良くなり、

 

「衣笠さんて、元気な時はどういうひとだったんですか?」

 

私は娘さんに聞いてみました。

 

介護を仕事としている人なら、寝たきりになったとしても、その人がどのような人生を送ってきたということは、気になるものです

 

私の質問を聞いた娘さんは、顔を下に向け、少し悲しそうな顔をしました。

 

その表情を見て、私はいけないことを聞いてしまったのかな?

 

そう思い、緊張しました。

 

「すいません、変なことを聞いてしまいましたかね」

 

個人情報保護がうるさいこの時代、その人の個人情報を、気楽に聞いてしまったことを私は後悔しました。

 

しばらく沈黙が続いた後、

 

「実はね、私が物心ついたときには、お父さんはいなかったの」

 

娘さんは下を向きながら言った。

 

「えっ。いなかったってどういう事ですか?」

 

「母や兄弟から聞いた話なんだけど、父は仕事もせず、ギャンブルばかりしていて、時には母親や兄弟、私に対して暴力を振るっていたの。つまり虐待ね」

 

「本当ですか?」

 

「それで、私が物心ついたときには、他の女の人をつくって、蒸発しちゃったのよ」

 

「嘘でしょ」

 

人間のくずじゃないか

 

私は衣笠という珍しい名字のため、広島カープの鉄人衣笠さんみたいに、人に感動や勇気を与え続けていた人生を送ったのだと勝手に思っていたが、本当は真逆の人生。

 

「でも、蒸発してしまったのなら、どうして娘さんが介護してるんですか?」

 

「それがね、突然役所から電話が掛かってきて。父が80歳の時に、脳梗塞になったの。まあ、その時は、軽いものだから後遺症は残らなかったけど・・・」

 

「でも、父はお金を持ってなくて、病院の入院費が払えなくて、病院の人が親族を探したらしいわ。役所には戸籍謄本があるでしょ。それで、私のところに連絡後来たの」

 

「それで、入院費は払ったのですか?」

 

「私には兄が2人いてね。相談したら、あんなくそ親父の入院費なんて一切払うな。そう突っぱねられたけど、私にとっては唯一の父親だから、仕方なく払ったわ」

 

なんていい娘さんなんだ。もしも同じ立場だったら、私は間違いなく払わない。

 

「それで、会って話を聞いたんだけど、びっくりしたわ。一緒に蒸発した女性からは逃げられ、窃盗とか犯罪を繰り返していたの」

 

「は、犯罪ですか・・・」

 

時々刑務所にも御厄介になったらしい。正真正銘のくずだ。私の衣笠さんのイメージは完全に崩れ去った

 

娘さんが、引き受けず放ったらかしていたら、生活保護に加入出来ていたかもしれない。

 

しかし、私はその考えを頭の中から消し去った。元気な時は好き勝手やっておいて、年を取ったから税金で暮らさせてくれ

 

私はそう言う人が大嫌いだったからだ

 

生活保護を受けることは否定しない。頑張って生きていても、今の世の中、どうしても貧困から抜け出せない人も多いだろう。そういうひとが受給するなら文句は言わない

 

当時の私、今もそうだが、安い給料から社会保障費が天引きされ、頭に来ている一人だった。

 

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娘さんからその事実を聞いてから、私の衣笠さんに対する対応は大きく変わった。以前は尊敬する人生の先輩のように、ひとつひとつの介護を、慎重、丁寧にやっていたが、最近は丁寧にやる気もなくなり、とにかくスピードを重視し、介護がおおざっぱになった。

 

ここは特別養護老人ホーム自治体からかなりの補助金が出ているし、衣笠さんは、要介護5だから、月に30万円位の介護保険料が自治体から支給される。

 

安く生活出来るため、入りたい人は大勢いる。

 

頑張って生きてきても、年金は国民年金6万円なんて人も多い。

 

そんな人は普通の老人ホームでは高くて生活できない。

 

特別養護老人ホームに入れず、介護難民なんて人も多くいる。

 

なぜこんな、若い時に好き勝手やっていた、犯罪までおかした人が、ここで生活を送れるのか。

 

私には意味がわからなかった。

 

介護主任がよくいう、100歳まで頑張って生きてもらいましょう。

 

その言葉は以前より意味がわからなく感じた。

 

早く死んでしまえばいいのに・・・

 

そう思うこともあった。子供達を虐待し、その上蒸発。それから犯罪をしながら生活を送っていた人を、なぜ私達は、高齢で寝たきりになったからといって、大切に扱わなければならないのか。

 

当時は本当に疑問だった。

 

衣笠さんが、もうすぐ99歳を向かえようとした時、娘さんの様子が徐々に変わってきた。

 

以前よりも歩く時、足を引きずるようになり、歩くスピードも極端に落ちている。

 

「どうしたんですか。足の調子悪くなってしまったのですか?」

 

私が心配になって聞いてみると

 

「前は腰が痛かったんだけど、今度は足も痛くなってきたの。整形外科の先生に見てもらったら、坐骨神経痛も併発したんじゃないかって」

 

坐骨神経痛ですか。それは大変ですね。私も罹ったことありますけど、めちゃくちゃ痛くないですか?」

 

「そうなのよ」

 

坐骨神経痛。介護を始めて私もすぐになってしまった。

 

坐骨神経は脊髄から太ももにかけて走っている神経で、脊髄が狭まると、坐骨神経が圧迫され、動いた時に腰から足にかけて激痛が走る。

 

どのくらい痛いかというと、腰や膝を曲げると激痛が走るため、酷いときにはパンツを履くことが出来なくなる。

 

靴下を履くのが一番きつい。

 

さすがにパンツを誰かに履かせてもらうわけにはいかないので、激痛に耐えながらパンツを履いたことを思い出す。

 

「痛みが治るまで、家で静かにした方がいいんじゃないですか?」

 

その痛みを経験している私は心配になり、娘さんにそう言ったが

 

「父の着替えも取りに来なければ行けないし、顔を見せないと寂しがると思うから」

 

娘さんはそう答えた。

 

しかし、99歳の誕生日を迎えた日から、娘さんは全く姿を見せなくなった。

 

この施設では、入所している方の誕生日会を必ず行う。

 

その時、足を引きずりながら、娘さんと職員で、衣笠さんの誕生日を祝った。

 

介護主任が

 

「100歳まであと1年ですね」

 

笑顔で娘さんにそう言った。しかし、娘さんはなんとも言えない悲しそうな顔をしていた。

 

私もその言葉を聞くたびに、嫌な気持ちになるのだけれど。

 

100歳まで生きる。この事になんの意味があるというのだろう。

 

日本には100歳を越える人が、5万人もいるそうだ。たいして珍しくない。

 

 

私は健康で、笑顔で生活しながら100歳を迎えるということは素晴らしいと思っている。

 

しかし、衣笠さんのように、寝たきり、認知症、胃瘻で100歳まで生きることになんの意味があるのか?

 

全くわからない。

 

(いや、何歳だろうと寝たきり、認知症、胃瘻で生き続けなければならない意味がわからない)

 

自分の子供を虐待し、無責任にも他の女性と蒸発した挙げ句、犯罪に手を染め、今に至る人ということも、疑問に拍車をかける。

 

体調が悪いのだろうか、そう心配していた私の耳に驚くべき情報が入ったのは、それから1ヶ月位経過してからだった。

 

         

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私を驚かせた情報というのは、娘さんが今入院中であるということだった。

 

病名は癌。

 

しかも元は胃癌であったが、進行し、足の骨に転移している状態らしい。

 

つまり末期の状態。

 

先日娘さんの旦那さんが、施設に洗濯物を取りに来て、その話をしたそうだ。

 

そして、主治医から余命はもって3ヶ月と言われてしまったそうだ。

 

娘さんは、最近かなり足の痛みを訴えていた。坐骨神経痛と言っていたが、まさか癌が転移しているなんて・・・。

 

義兄に相談したが、衣笠さんに会った途端、虐待されていた事を思い出してしまうので、会うのは絶対に無理だと言われ、旦那さんは頭を抱えているという。

 

私は言葉にはならない悲しさを覚えた。

 

衣笠さんは、娘さんが生まれてから死ぬまで娘さんに迷惑をかけてしまうんだな。

 

衣笠さんを引き取って、自分で介護しなければ、腰を痛めることもなかったし、もしかしたら癌になることもなかったのかもしれない。

 

この人は、始めに言った通り、信じられないほどの病気に罹り、その都度復活してきた。

 

私はすごいと始めの頃感じていたが、復活せず、死んでしまった方がよかったんじゃないか?

 

そう思うようになってしまった。

 

長寿大国日本。

 

最近、健康寿命なる意味のわからない言葉が生まれている。

 

ちなみに男性の平均健康寿命は男性が74歳だそうだ。

 

日本の男性の平均寿命は81歳なのだから、約7年間も健康ではない生活を送り、死に至る事になる。

 

恐ろしい統計だ。

 

健康ではなくても、7年間も生きていかなければならない。いや、進みすぎた医療により生かされなければならない。

 

衣笠さんも例外なく、進みすぎた医療によって生かされている人間だ。しかも25年も。

 

考えただけでゾッとしてしまう。

 

そして、心配していたことが現実となった。

 

それから1ヶ月後、娘さんがお亡くなりになった事を知ったのだ。

 

その事実を知ったとき、娘さんがあまりにもかわいそうで、仕事をしながらではあるが、悲しくて泣いてしまった。

 

役所から父を介護してくださいと連絡があったとき、娘さんはどれほど葛藤しただろう。本当は、他の兄弟と同じように、引き取りたくなかったのではないだろうか?

 

しかし、自分の良心に従い、父親を引き取ったことで、自分の首を絞めることになってしまった。

 

そう考えると、悲しくて涙を止めることは出来なかった。

 

日々は流れていく。

 

娘さんが亡くなって1週間が経過した。衣笠さんは、寝たきりのため、娘さんの葬儀に出席することは出来なかった。

 

娘さんが死んでしまったことも知らない。

 

言ったところで、認知症によりいつもコミュニケーションが取れない衣笠さんに伝えたとしても、理解できるかわからない。

 

その事が私達、介護している職員は言葉に出来ない空虚感に襲われていた。

 

そして、1ヶ月が経過した時だった。衣笠さんは体調を崩した。

 

微熱や咳などの症状が続き、経験上から誤嚥性肺炎を患っていることが推察できた。

 

その時、施設の看護師は、いつものように病院に運び、治療を受けさせるという決断をした。

 

意味がわからない。本当に意味がわからない。

 

私は言葉に出さなかったが、心の底からそう思った。

 

もう衣笠さんに会いに来る人はいない。兄弟は2度と会いたくないと言っている。

 

娘さんの旦那さんは、その事で頭を抱えている。

 

そんな人を高い治療費を使い、治療する必要があるのだろうか?

 

その高い治療費は、私達の税金から支払われる。

 

この人は健康寿命は、とうの昔に終え、平均寿命も越えている。

 

何度もいうが、誤嚥性肺炎が治ったところで、ベッドでの生活は変わらない。

 

こんな医療になんの意味はあるのか!!!

 

しかし、冷静になり違う考えが浮かんできた。

 

もしかしたら、娘さんが迎えに来たのかもしれない。

 

このタイミングで肺炎を起こすということは、その可能性もあるのではないのか?

 

施設の車で、衣笠さんを病院に送り出した。

 

その時、私は本当にこれが衣笠さんと会うのが最後だと、なぜか確信に似た思いが、心の中を占めていた。

 

頭を下げ、発進する車を見送った。

 

そして、2週間が経過した。

 

衣笠さんは、私の働いている特別養護老人ホームのベッドの上にいる。

 

いつもは退院するのに2週間位かかるが、今回は1週間で完治し、施設に戻ってきたのだった。

 

戻ってきた時、私はこのようにして人間を生かしておいていいのだろうか。これは老人虐待ではないのか。

 

そんな恐ろしい考え方が頭に浮かんだ。

 

衣笠さんは、無事100歳を迎えた。

 

衣笠さんはずっと娘さんが来るのを待っていた。

 

        完

 

       最後に

 

高齢化社会を迎える日本。社会保障費の削減は喫緊の課題である。

 

しかし、この話のような寝たきりのお年寄りが、何度も病院に入院し、多量の抗生剤を投与され回復し、退院を迫られる。

 

こんな状態が日本中、どこでも行われている。

 

このようなことをしていては、医療費、社会保障費が莫大に増えるのは当然である。

 

お年寄りの医療は、若者と違い、良くならない。ということを、医者だけではなく、私達も十分理解しておかなければならない

 

健康寿命を越え、そして平均寿命を越えてしまい、寝たきりになり回復することはほとんどない。

 

この物語において、主人公のお年寄りに対する医療は間違いであり、なんの意味もないことだと私は思う。

 

人がこの世を去るときに笑顔で、あの世に行けるようにみんなで考えなければならない。

 

日本政府には是非とも安楽死の導入をお願いしたい。

 

※この物語はフィクションです。物語に登場する人物名などは、作者が脚色したに過ぎません。